自分が生まれた病院で、看護師として働く。
日々の業務を通じて自分の成長を実感できることが嬉しい

PROFILE

自分が生まれた病院で、看護師として働く。<br> 日々の業務を通じて自分の成長を実感できることが嬉しい

向後 諄美

大学は看護学部看護学科で学び、卒業後の2020年、新卒で島田総合病院に入職。現在は病棟スタッフとして、急性期・慢性期の入院患者さんたちの看護に従事している。

看護師の叔母の姿を見て、看護師になりたいと思った

私の叔母と祖母は、看護師として働いていました。叔母は常々「看護師はいいよ。これからの時代、女性も手に職をつけて一生働けるようになった方がいい」と言っていて、私も叔母の働く姿を見て、漠然と看護師に憧れていました。

「将来、看護師になろう」と決めたのは、中学生のとき。職場体験学習で看護師の仕事の見学と職業体験をして、看護師になりたいという思いが強くなったのです。祖母が亡くなったのも中学生のときでしたが、そのときも「看護師って格好いいな」「人の役に立てる仕事だな」と感じました。

その後、大学で看護を学び、新卒で当院に入社しました。就職先として検討していた病院はもう1つありましたが、島田総合病院は病院見学で感じた雰囲気がとてもよく、「ここで働きたい」と思ったことが決め手でした。

実は、私は銚子市出身で、母は島田総合病院で私を出産しています。母が当時お世話になった産婦人科の先生はいまも現役で、当院にいらっしゃいます。自分が生まれた病院で看護師として働くというのは、不思議なご縁を感じますね。

「褒めて伸ばす」教育方針で、きめ細やかに指導してもらえた

入職後、苦労したのは、医療処置の技術の習得です。大学では看護の知識や技術は学びます。模型で練習することはありますが、実際に人に対して処置を行うことはありません。採血をするのも初めてで、最初の頃はとても緊張しました。

技術をマスターするには、先輩がやっている様子をよく観察し、手順を覚えて自分で実際にやってみて経験を積むしかありません。新人看護師にはプリセプター(新人看護師を教育・指導する先輩看護師)の先輩がつき、手取り足取り仕事を教わりますが、自分から積極的に実技をして場数をたくさん踏み、完璧にできるようになるまで先輩に見てもらっていました。

当院の新人教育は、その人のよいところを褒めて伸ばす方針のように感じます。できなかったことができるようになると先輩が褒めてくれますし、できるようになった業務を1人で任せてもらえるという形で、自分の成長を実感できます。入職して半年ほど経った頃、1人で夜勤を任せてもらえたときは、「私も少しは仕事に慣れてきたかな」と自信につながりました。入職6年目の現在も、まだまだ覚えるべきことは多く、一人前の看護師とは言えませんが、知識や技術はかなり身についたと感じています。

看護で大切なことは、患者さんへの「気づき」

私が勤務するF病棟は、総合内科・外科・心臓血管外科・眼科・耳鼻科・泌尿器科の混合病棟です。内科系から外科系までさまざまな疾患の患者さんが入院されており、3階には主に慢性期の、4階には急性期に近い状態の患者さんが入院されています。当院の場合、受け持ち制(1人の看護師が特定の患者を受け持ち看護ケアを行う方式)ではなく、その日働いているスタッフ全員で協力・連携しながら病棟内の患者さんのケアを行っています。

日々の業務で私が大切にしているのは、患者さんに対する「気づき」です。看護師は患者さんに最も近い立場で接しているので、患者さんの変化や異変にいち早く気づき、すぐに適切な対応を取ることが求められます。ささいなことでも「昨日とは違う」「普段はこうじゃない」という変化に気づくのは、簡単なことではありません。普段から患者さんの様子をよく観察し、患者さん1人ひとりを熟知していることに加え、知識や経験も必要です。先輩方に比べると、私は気づけないことが多く、小さな気づきをもっと大切にしていかなければいけないと思っています。

自分の専門性を高めて、看護師として成長したい

看護師としてやりがいを感じる瞬間は、患者さんの笑顔を見られたり、患者さんから「ありがとう」と感謝の言葉をいただいたときです。患者さんが笑顔で退院されていくのを見ると、看護師でよかったと思います。

これからの目標としては、何か自分の得意なものを見つけたいと考えています。当院の場合、混合病棟でさまざまな疾患の患者さんの看護を経験でき、幅広い知識や経験が得られるのが面白い点ではありますが、浅く広い知識になってしまう恐れもあります。私は、自分の専門性を高めた上で、幅広い知識や経験を積んだ看護師になりたいです。当院は循環器内科に特に力を入れている病院なので、私も循環器内科に詳しくなりたい、心電図検定を受けるなど、循環器系のスキルを高めていけるよう勉強したいと思っています。

また、私には後輩がまだいないこともあり、いまだに新人感が抜けていない気もします。後輩が入ってきたら、その指導にも取り組んでみたいです。

当院の魅力は、アットホームな雰囲気があること。外来など他部署のスタッフの皆さんもみんなよくしてくれますし、人間関係がよく、和やかで温かい雰囲気の職場です。残業も、ほぼありません。チームでお互い協力し、周りを見て忙しい人のカバーに入るなど、臨機応変にみんなが動いているので、仕事が早く終わるのです。私は独身ですが、先輩方は「子育てしながらでも仕事を続けられる」とおっしゃっていますし、私も長くこの病院で楽しく働き続けられたらいいなと思っています。

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